ハーベストデンタルクリニック | 福山市神辺町の歯医者・歯科

顎関節症は多くの要因によって発症し、原因が特定しにくいことが多い病気です。そのため、治療方法が限定され、対処療法になることも少なくありません。

しかし、噛み合わせの問題が関与している場合、歯科医院での治療によって症状の改善が期待できます。以下に、当院で行っている具体的な治療方法をご紹介します。

当院では、顎の構造や噛み合わせの状況を「3次元」で把握するためにCTスキャンを使用しています。従来の2次元レントゲンに比べて、より精密な診断が可能です。

噛み合わせに問題がある場合には、正しい噛み合わせの位置を特定するためにゴシックアーチを使用します。

噛み合わせを悪くしている被せ物や詰め物を削る、形を整えるなどして調整します。

歯の欠損や歯周病が原因で噛み合わせが大きく崩れている場合、全体のバランスを整えるために「咬合再構築（フルマウス）」を行うことがあります。この治療は、噛み合わせを根本から改善するために、全体的な調整を行う選択肢です。

スプリントと呼ばれるマウスピースを装着し、顎関節にかかる負担を軽減します。夜間に装着することが一般的で、歯ぎしりや食いしばりを防ぐことで、関節や筋肉を休めます。

ボツリヌス療法とは、「ボツリヌストキシン」から毒性成分を除去して得られる特定のタンパク質を使用する治療法です。顎の筋肉、特に「咬力」に注射し、筋肉の緊張を緩和します。

この治療法はあまり聞きなれないかもしれませんが、美容治療で行われるボトックス注射と同じ技術です。ボツリヌス療法は以下の症状に対して効果的とされています：

・顎関節症の緩和
・歯ぎしりや食いしばりの軽減
・食いしばりによる頭痛や肩こりの緩和
・歯ぎしりが原因の歯周病治療